数年前の年末、奥さんと二人でヨーロッパを旅した。
フランスをスタートし、鉄道を使って、ベルギー、オランダ(アムステルダム)など数カ国を横断して渡る旅だった。
ヨーロッパは国や街の位置関係によるが、鉄道移動は最も楽で簡単な移動方法の一つである。
シェンゲン協定を結んでいる国であれば、国境を入国審査なしに通過できる。
まとまった休みが取れるのがもっぱら年末なので、この時期に旅なのだが、
ヨーロッパ、特にクリスマスあたりは閑散期のため、航空券が非常に安く出回ることがある。
日本でいう正月のようなイメージなので、有名観光地や、開いているお店自体が少ないなど、
リスクは大いにあるが、短い期間でヨーロッパを周遊するには安価な方法の一つである(オススメはしない)。
さて、その時に印象的だったのは、どの駅にもフリーで弾けるピアノが置いてあることであった。
電車の待ち時間、仕事帰り?待ち合わせの時間潰し?ありとあらゆるところで、
クラシック、ポピュラーソング、聞いたことない曲(オリジナル?)
思い思いに楽しそうに演奏している様子であった。
外国を旅するたびに思うのは、人前で自分をさらけ出すという行動が恥ずかしいと思っているのは、実は日本人だけなんじゃないか?と思う。
そこにピアノがあれば自然と弾き、自然と歌い出し、
音楽がなり始めれば、人は思い思い踊り出す。
タンゴ、ジャズ、チークダンス。
世界の人たちは、音楽も、ダンスもたいていの場合、
嗜みの一つとして即座に披露することができる。
日本人には中々できない、日本では中々見られない光景だと感じた。
※列車を待つ間弾いていたら色んな人に、話しかけられた。
さて話戻って、このピアノことを、ストリートピアノというらしい。
アムステルダムの初日、半日の通訳とガイドをしてくださった現地にお住まいのフリーガイドさん、オランダまりぽささんが教えてくださった。まりぽささんも音楽をされる方。
とても親切で、丁寧なガイドさんだったので、オランダ旅行に行く機会のある方は是非尋ねて見てくださいね。
旅行の補足:
私は海外旅行について、もっぱら個人旅行派である。ツアーは、確かに楽だし安心だが、早朝出発、滞在時間が短時間など、強行スケジュールが多いのと私自身集団行動が苦手なので。
ある時から効率よく、自分のペースでまわりたい時、しっかり解説付きで観光したい場所などがある時には、現地にお住まいのガイドさんを探して訪ねることにしている。
世界中どこにでも日本人は住んでいる。このサイトは特に、便利なので参考までに。
ストリートピアノとは?
ストリートピアノ(英:street piano)とは街中・街角に設置された誰でも自由に弾けるピアノの通称。音楽を通じて人と人のつながりを生み出すといった趣旨を込めて設置されている。(wikipediaより抜粋)
そんなことからストリートピアノの存在を知り、本日に至る。
ヨーロッパから帰国してしばらくしたある日、テレビをつけると、NHK(BS1)でストリートピアノの特集をやっていた。
なんていうタイトルの番組だったかなーと思って、ネット検索したらあった!これ!
NHKBS1 空港ピアノ・駅ピアノ
空港・駅に置かれた1台のピアノ。世界中から訪れた人々が、思い思いに音を紡いでいく。どんな曲をどんな思いで弾いたのか。定点カメラで見つめる。という番組。
また、同じくらいの時期に、
タイミングが重なり音楽をやっている友人のSNSで私の住んでいる街の近所でも、
ストリートピアノが置かれている投稿を目にし、日本でも実はすでに進出をしていたことを知った。
色々調べていくうちに、
実は、私の地元鹿児島ではむしろ、先駆け的に、
「食と文化の情報発信交流拠点」を目指す商店街が、 アジア・日本で初めて、このストリートピアノ(常設)という試みに取り組んでいたではないか!!!
2011年~ 鹿児島のストリートピアノ・プロジェクト
なんと、少し前から始まっていたのか。
そんな訳で、日本中に拡大を見せる、ストリートピアノ。
外国の方も急激に増え、どんどんグルーバル化している今、ヨーロッパ文化がどんどん一般に根付いて行く中で、日本も当たり前に音楽や芸術が身近になる。
そんな時、即座に自分だけの一曲弾けたらとてもかっこいいと思う。
恥ずかしがってはいられない。
音楽を演奏できるということは、特別なことではなく、
今後当たり前に、人々にとっての嗜みの一つになるのではないかと感じた。
ピアノ嗜んでみませんか?まずは一曲、完成を目指して。
是非!
川崎市高津区溝の口の音楽教室・カルチャースクール
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